ギンコライドとは、イチョウ葉エキスに含まれる香り成分でファイトケミカルの一種です。
ファイトケミカルとは、植物が紫外線や有害物質、害虫や外敵などから自身を守るためにつくりだす物質の総称です。
ギンコライドの名称は、イチョウの英語名である「ギンコ(Ginkgo)」に由来しています。
ギンコライドを含むイチョウ葉エキスは、イチョウから抽出されたエキスのことで、フラボノイドやカテキンなど、20種類以上の有効成分を含んでいます。非常に強い抗酸化力を持ち、体内に取り入れることで、活性酸素を除去するのに役立ちます。

●ギンコライドの働き
ギンコライドの最も特徴的な働きは、強力な抗酸化作用です。
紫外線やストレスなどで体内に過剰に活性酸素が発生すると、体内の脂質やたんぱく質、細胞、DNAなどを攻撃し、老化や生活習慣病につながる恐れがあると考えられています。
ギンコライドは、その強力な抗酸化力により、活性酸素を除去する力に優れています。
また、ギンコライドの持つ抗酸化作用は主に脳に作用し、脳細胞を活性酸素から守る働きが期待されています。
ギンコライドには、PAFという物質の作用を抑制する働きもあります。
PAFとは、血小板[※3]活性化因子とも呼ばれる物質で、炎症などの刺激によって体内で分泌され、血小板を凝集する作用を持つため、傷口を止血するなど、極めて重要な役割を果たす物質です。
しかし、PAFが体内で過剰に分泌されると、血小板の凝集が過剰に行われてしまうため、血栓[※4]をつくり出し、血行不良の原因になるとされています。
ギンコライドはPAFの作用を抑えることで、血流に対する働きかけや、アレルギーなどの改善に役立つといわれています。
それ以外にも、女性ホルモンの分泌を促す作用があるといわれており、認知症の予防や、女性特有の悩みなどに効果が期待されています。

イチョウ葉イラスト