しそはしそ科しそ属に属している一年草です。

草丈は60cm程度で、茎が四角く、縁が紫蘇イラストギザギザとしている葉が特徴的です。しその原産地はヒマラヤ、中国南部です。日本では古くから栽培されており、その豊かな香りから「和風ハーブ」とも呼ばれています。

しその歴史は非常に古く、日本にははるか昔に中国から伝えられたといわれています。
縄文時代の遺跡からしその種子が発見されており、その頃から栽培されていたと考えられています。日本では最も古い野菜のひとつであり、咳止めの薬としても用いられていました。

<豆知識>しその名前の由来
中国にカニを食べて食中毒を起こした少年にしそを与えたところ、元気を取り戻したという逸話があります。「紫の葉で命を蘇らせる」ことから「紫蘇(しそ)」と名づけられたといわれています。

しそには、紅紫色で縮緬(ちりめん)のある赤じそと緑色で縮緬が少ない青じその2つの品種があります。一般的にしそと呼ばれているのは赤じそのことで、青じそは変種です。赤じそにはシソニンと呼ばれるアントシアニン色素が存在しており、酸と反応すると赤く発色する性質があります。この性質を利用して赤じそは梅干しや紅しょうが、シバ漬けなどの色付けに用いられています。
青じそは「大葉」とも呼ばれ、主に薬味として使われています。
薬効が高いのは赤じそ、栄養価が高いのは青じそだといわれています。
また、葉の表面は緑色で裏面は紅紫色が特徴のカタメンしそと呼ばれる品種もあります。(ホーリーバジルの葉は、そんな感じです)

<豆知識>梅干しが赤い理由
梅は緑色をしていますが、梅干しは赤色です。梅を漬ける際は、赤じそが使用されます。赤じその赤い色素はアントシアニン色素のシソニンによるものです。このシソニンは酸と反応すると鮮やかな赤色を呈する性質があります。梅にはクエン酸が豊富に含まれているため、赤じそと一緒に漬けることでシソニンと反応し鮮やかな赤色になります。

そんな紫蘇ですが、赤紫蘇の成分、ロズマリン酸が、ダイエットに役立つと近年話題になっています。

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