麦や白米以外の雑穀と呼ばれる穀物の多くは
良質のたんぱく質や脂質のほか、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいることが多く、
最近ではスーパーフードと呼ばれるほどの関心を寄せられています。

<アマランサスとはどんなもの?>

ケイトウ

アマランサスとは南米ペルーが原産のヒユ科ヒユ属の植物の総称で、花を楽しむための観賞用として栽培されたり、種子を穀物として食べるためにも栽培されています。そしてアマランサスの種子は
ひえやあわ、きびといったイネ科の雑穀類と形や大きさが良く似ていますが、アマランサスは疑似雑穀と呼ばれる分類に属します。

アマランサスの語源はギリシャ語の『アマラントス』、【(花が)しおれることがない】が語源で、非常に長い歴史を誇り、およそ紀元前5,000年頃から食用にされていたといいます。その後、古代南米のインカ帝国でもトウモロコシや豆類と同様に、アマランサスは重要作物として栽培されていました。ですが一時、アマランサスはその特異な花の形状のため、邪教の象徴としてキリスト教の布教を目指したスペイン人の手によって絶滅の危機にまでひんし、およそ400年間『幻の作物』となっていました。

日本へは江戸時代ごろに観賞用として伝わってきましたが、近年での健康食ブームによって注目が集まり、アマランサスは『スーパーグレイン(驚異の穀物)』と呼ばれるほど栄養価が高いことが知られるようになって、日本では健康食品としても販売されるようになってきました。また、アマランサスはアレルギー反応が少ないことでも注目され、20年以上も前からアメリカではアレルギー疾患用の食品としても栽培されています。

食用以外でもアマランサスは紅色の美しい花を咲かせるため花を観賞用に栽培していたり、また、その鮮やかな紅色はアマランス色という染料を採ることができます。

アマランサスの花言葉は『不老不死』、『情愛』、『見栄坊』、『気取り屋』、『粘り強い精神』などがあり、その意味はアマランサスの語源や学名の【永遠にしぼまぬ常世の花】から来ているものと思われます。

敬老の日におじいちゃんやおばあちゃんにプレゼントすると喜ばれる花の一つだそうですよ。

http://item.rakuten.co.jp/tomorrowflavor/30410905/