<おばあちゃんの知恵>ビワの葉療法
ビワの葉や種は古くから健康に良いとされていました。ビワの葉をあぶって患部に当てたり、ビワの葉の上で温灸を行うビワ葉療法は、1500年程前に中国の僧医により日本へ伝えられました。当時、施薬院や全国のお寺で僧侶などにより行われ、病に苦しむ人々から絶大な信頼を集めていました。
その後、ビワの葉を当てた上からもぐさをする方法が生まれ、現在では「ビワ葉温熱療法」と呼ばれ親しまれています。
●ビワの葉の利用
ビワの葉は乾燥させてビワ茶にして飲まれたり、直接患部に貼るなど生薬として利用されています。
●ビワに含まれる成分と性質
ビワの葉には、ポリフェノールの一種であるタンニンやアミグダリンなどが豊富に含まれています。アミグダリンはビタミンに似た働きをする成分で、ビタミンB17とも呼ばれています。
ビタミンCや、β-カロテン、また、クロロゲン酸やタンニンなどのポリフェノールには強い抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど生活の様々な場面で発生する活性酸素を除去し、体が酸化することを防ぐ働きのことです。
他にも、ビワの種には肝臓の働きを高める効果があることが研究によって確認されています。
びわの季節間もなくです。お試しください!