ビワに含まれる成分と性質?

ビワの果実には、ビタミンB群やビタミンC、カリウムなどのミネラル類、リンゴ酸やクエン酸などの有機酸、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸などが豊富に含まれています。
ビワの果皮のオレンジ色は、豊富に含まれるβ-カロテンやβ-クリプトキサンチンなどのカロテノイド色素によるもので、体内で必要な分だけビタミンAに変換されて働きます。
ビワの葉には、ポリフェノールの一種であるタンニンやアミグダリンなどが豊富に含まれています。アミグダリンはビタミンに似た働きをする成分で、ビタミンB17とも呼ばれています。
ビタミンCや、β-カロテン、また、クロロゲン酸やタンニンなどのポリフェノールには強い抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど生活の様々な場面で発生する活性酸素[※3]を除去し、体が酸化することを防ぐ働きのことです。
例えば、クギを放置し空気中にさらしておくとクギがサビついてしまいます。これが酸化です。人間の体内で酸化が起こると、病気や老化、肌トラブルが引き起こされます。ビワの果実や葉に含まれるこれらの成分が体内で強い抗酸化作用を発揮して酸化から体を守ることで、病気や老化、肌トラブルの予防につながります。
ビワの果実や葉は漢方としても多用され、胃腸の働きを整え夏バテを予防したり、咳や嘔吐を止める働きがあるとされています。
他にも、ビワの種には肝臓の働きを高める効果があることが研究によって確認されています。

びわ