紅花とは、キク科ベニバナ属に属する一年草です。
茎の高さが1m程度で、6月~7月にアザミに似た黄色の可憐な花をつけます。咲き始めは鮮やかな黄色の花ですが、やがて色づき赤くなります。種子は花1つにつき10benihana~100個ほどで、ヒマワリの種を小さくしたような形をしています。葉のふちに鋭いトゲがあるため、花摘みはトゲが朝露で柔らかくなっている朝方に行われます。紅花は古くから黄色の染料として世界各地で使用されており、エジプトやインドなどで数千年前から栽培が行われています。エジプトでは防腐のためにミイラの布を黄色く染める際にも紅花が利用され、紀元前2500年のミイラの着衣から紅花の色素が認められています。
中国では3世紀にはすでに栽培が始まっており、漢の時代の僧・張騫(ちょうけん)が中央アジアからもたらしたとされています。ヨーロッパやアメリカには随分遅れて伝来し、主に油料作物として栽培され、現在でもアメリカやオーストラリアなどで大規模な栽培が続けられています。

紅花のお茶は?

摘み取った紅花の花を水洗いして乾燥させたものを生薬の紅花(コウカ)として用います。血行を促し、浄血作用があるとされ、主に月経不順などの血液の悩みや冷え性、更年期障害など、女性に多い悩みに良いとされています。
紅花(コウカ)は、お湯につけこんで紅花酒としたり、お湯を注いでつくる紅花茶として私たちの生活の中に手軽に取り入れることができます。
*於血(おけつ)を改善する作用が強いので妊娠中の方は大量摂取に注意してください。また、暑がりの人が飲むとのぼせることがあるので注意が必要です。

●紅花に含まれる成分と性質
紅花の栄養成分としては、ベニバナ油に含まれるリノール酸やオレイン酸、紅花茶に含まれるビタミンE、リノール酸、食物繊維、フラボン、カルコンなどが挙げられます。

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