甘草(かんぞう)とは?

甘草は中国北部、中央アジア、シベリア、イラン、およびヨーロッパ各地を産地とするマメ科の多年草です。
主に根を乾燥させ、そのまま煮出して甘草湯にしたり、粉末を甘味料として使います。
甘草は砂糖の50倍~80倍の甘みがある植物です。
甘草の甘み成分には、グリチルリチン、ブドウ糖、ショ糖などが含まれ、日本では醤油の甘味料として使われます。
カロリーが低いので、欧米では自然な添加物といわれていて、お菓子やソフトドリンクに使われています。

中国では、紀元前3世紀頃の「爾雅」に甘草の名が記されています。中国最古の本草書である「神農本草経」は、今で言う副作用を中心に薬を分類し、甘草は副作用の少ない薬に分類され、「五臓六腑の寒熱邪気を除き、筋骨を固くし、肌肉を成長させ、力を倍増させ、創傷や足の腫れる病気に良く、解毒作用があり、長期間にわたって服用すれば身体を軽快にし、寿命を延ばす」と書かれています。
また、有名な中国の医学書「傷寒論」に記されている処方の半分以上に甘草が含まれており、多くの漢方処方のベースに含まれています。
その後も中国では様々な医学書、本草書が記されていますが、そのいずれにおいても甘草はなくてはならない薬物として扱われています。甘草は、日本薬局方にも収載されており、激しい咳や喉の痛みの緩和に効果があるとされています。
また、甘草はリコリスとも呼ばれます。リコリスはハーブ先進国であるドイツのハーブの効能に関する公的評価委員会で承認されたハーブで、喉や鼻の消炎剤、また胃や十二指腸潰瘍の痛みの鎮静剤としての効果が認められています。

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