カワラケツメイは川原決明と書き日本では昔から自然の甘味があるこのカワラケツメイを、お茶の代用として愛用してきました。カワラケツメイはそのネーミングが示す通りに、もともと太陽の日差しが強い川原などや野原に多く自生する1年草です。昔は川などに遊びに行くと、このカワラケツメイをよく見かけました。夏の8月から10月の秋のシーズンに、葉の脇の小枝に1~2個程度の黄色の花を咲かせます。そして夏の終わりから秋のはじめにかけて、豆のような実をつけます。この実を煎じて豆茶として飲む地方もあります。カワラケツメイは昔は日本全国どこでも自生していて、地方によってはネムチャ・マメチャ・ハマチャなど呼び名もさまざまです。ただ最近ではこのカワラケツメイも、外来種の帰化植物が多くなったことで、だんだん少なくなって稀少になっています。
カワラケツメイにはアントラキノン・フラボノール・脂肪油・ベータ・シトステロール・リパーゼインヒビターなどの成分が含まれていますが、カワラケツメイにダイエット効果があると評判になったのは、このリパーゼインヒビターという成分に脂肪を吸収する働きがあることが、雑誌などマスコミで紹介されたからです。リパーゼインヒビターとは聞きなれない言葉ですが、私たちの腸の内で食べた肉や牛乳などから脂肪を吸収する働きがあるリパーゼという酵素をブロックする成分のことです。
簡単に説明するとカワラケツメイの実を煎じて豆茶として飲むと、腸の内の脂肪分を包みこみその脂肪分を身体の外へ排出してくれるのです。さらにカワラケツメイのアトラキノンには、便秘を改善する働きもあると言われています。またこれらのダイエット効果以外にも、滋養強壮効果やフラボノールの働きによる消臭作用もあることが分かっています。
このように滋養強壮効果や消臭作用もあるカワラケツメイですが、人によってカワラケツメイの適量が異なるので、もしカワラケツメイのお茶を飲んで軟便や下痢が続く場合には、飲むカワラケツメイの量を調整して下さい。