アマチャヅルとは、日本全国に自生するウリ科に属する多年生のツル性植物で、朝鮮半島や中国、インド、マレーシアなどに広く分布しています。アマチャヅルは雌雄異株(しゆういしゅ)で、茎は他の植物などに絡み付くようにして成長し、茎の長さは約5mにもなります。葉は互生し、通常は5枚の小葉からなり、夏から初秋にかけて円錐状の黄緑色の小花を多数つけます。果実は直径6~8㎜の球形の液果で、熟すと黒緑色になります。
アマチャヅルの葉の部分は薬用として使用し、天日干しした葉を刻んでお茶として古くから利用されてきました。アマチャヅルの名前の由来は、全草にアマチャ(甘茶)のような甘みがあることからこの名が付けられました。お茶にするとほんのり甘みがあり、飲みやすいのが特徴です。