ローズオイルを製造する過程で、できる副産物が、ローズウォーターって知ってましたか?

ダマスクローズの収穫時期は、5月下旬~6月上旬の約20日間、さらに早朝5時からわずか数時間という短い間にのみ、手摘みで丁寧に収穫されます。バラは気温が5℃を超えると咲き始め、咲ききってしまうと香気成分が飛んでしまうため、日が昇り気温が上がる前に摘み取る必要があるのです。
そうして摘み取られたダマスクローズは、香気成分が飛ぶ前に素早く水蒸気蒸溜法という方法でローズオイルを抽出します。これは花と水のみを使用する無添加抽出法です。蒸留釜に1tの花とその4倍の水を仕込み、48℃で約3時間蒸気による加熱を続けます。そうすることで香気成分が気化し、蒸留水が作られます。この蒸留水を冷却することで、油層と水層に分離します。油層である黄金色の上澄み部分がローズオイル、水層である無色透明の下層部分がローズウォーターです。
この方法で抽出されたローズオイルを「ローズ・オットー」と呼び、香水やアロマテラピー、最近ではサプリメントなど様々な用途で使用されます。