柿には、ビタミンCが豊富に含まれています。柿1つにみかんの2倍に相当するビタミンCが含まれており、1日に必要なビタミンCを補うことができます。ビタミンCには強い抗酸化作用があり、紫外線やストレスなどにより発生する活性酸素を除去し、体が酸化することを防ぎます。柿に含まれるビタミンCが体内で強い抗酸化作用を発揮して体を酸化から守ることで、病気や老化、肌トラブルが予防されます。
また柿にはβ-カロテンも豊富に含まれており、ビタミンCとの相乗効果でウイルスや細菌に対する抵抗力を強めて粘膜を強化し、風邪予防や肌荒れ防止に効果的です。
干し柿にするとビタミンCは減少しますが、カロテンは2倍に増加し、食物繊維も豊富になります。1回あたりに食べる量の食物繊維の含有量が全食品中で最も多く優れているとされています。ただし、エネルギーが高いため干し柿の食べ過ぎには注意が必要です。
柿に含まれる渋みのもとであるシブオールと呼ばれるタンニン成分と、アルコールデヒドロゲナーゼと呼ばれる酵素はアルコールの分解に働きかけるため二日酔いに効果的です。
柿の葉やヘタにも食効があります。葉には果実以上にビタミンCが多く含まれ、お茶にして服用すると高血圧や動脈硬化予防のほか、潰瘍などによる内出血や痔の出血、鼻血、月経過多、眼底出血にも効果があるといわれています。さらに漢方では、ヘタの部分にしゃっくり止めや夜尿症に効果があるとされています。