1.疲労回復効果
小豆に含まれるビタミンB1は、炭水化物の代謝過程で必要な酵素の働きを助ける補酵素の役割を担っています。体内で合成することができず、不足すると炭水化物の代謝がスムーズにいかず、疲れの原因である糖質の副産物ピルビン酸や乳酸が蓄積されやすくなってしまいます。
小豆を摂取することでビタミンB1が摂れるため、糖質の代謝が促進されるので疲労を回復する効果があるといえます。同様の作用により夏場に摂取することで夏バテにも効果的です。
また、ビタミンB1は肝臓に負担をかける有害物質を解毒させる働きを持つため、二日酔いの解消にも役立ちます。
2.脚気を予防する効果
脚気とは、ビタミンB1の欠乏により心不全と末梢神経障害をきたす病気のことをいいます。下肢にむくみやしびれなどの症状を生じることからこの名称がつけられました。
小豆はビタミンB1を豊富に含むため脚気を予防する効果があるといえます。【6】
3.生活習慣病の予防・改善効果
小豆にはカリウムやサポニンが含まれています。これらの成分は利尿作用を促し、高血圧の予防に効果的です。また、小豆に含まれる食物繊維やサポニンは腸を刺激し便通を良くする働きがあるため、コレステロールや中性脂肪を低下させる働きを持っています。
これらのことから、小豆は生活習慣病予防に効果的だと考えられます。
4.むくみを予防・改善する効果
小豆にはカリウムやサポニンといった利尿作用を促進させる成分が含まれているため、むくみを予防・改善する効果があります。
むくみは、体内の水分をうまくコントロールできていない状態によって、不要な水分が体内にたまってしまうことをいいます。
カリウムやサポニンによる利尿作用を促進する働きにより、不要な水分を外に排出することができるため、小豆にはむくみを予防・改善する効果があるといえます。
5.便秘を解消する効果
小豆には食物繊維が多く含まれています。食物繊維は腸の掃除役ともいわれ、腸内にたまった老廃物を吸着し体外に排出する働きがあります。
また、食物繊維が水分を抱え込んで便の量を増やすため、腸のぜん動運動を促進する働きがあります。そのため、小豆は便秘の改善に効果的な食材です。