オオバコは漢方としても有名で、漢の時代(紀元前206~)からその名がみられるほど歴史のある植物です。オオバコはシャゼンソウという名で生薬として日本薬局方に収載されています。オオバコの種子は咳を鎮める作用があり、葉は利尿作用があり、さらに肌の傷にも利用されていました。オオバコの種子は車前子(シャゼンシ)と呼ばれ、体に熱がこもる尿が出にくい時や、目の充血、目の痛みがある場合に使われる生薬です。

*オオバコを摂取する際の注意点
オオバコは子宮の緊張を増加させるといわれているため、妊娠中の方は摂取を控える必要があります。また、多量に摂取すると、下痢や急な血圧の低下を引き起こす可能性があります。また、オオバコは「寒性」の性質を持つため冷えを感じるときは用いない方が良いといわれています。

オオバコの成分と効果
オオバコは種子や根、葉など全草に有効成分を含んでおり様々な効果を持ちます。種子の外皮には多糖類のプランタサンやフラボノイドのプランタジンを含み鎮咳効果があります。多く含まれる粘膜には、腸を刺激し便秘を解消する効果が期待されています。また、抗酸化作用のあるポリフェノールのタンニンは、活性酸素を除去してくれます。

おおばこイラスト