1.抗ガン効果
葉緑素には強力な抗酸化作用と浄化作用があり、他のファイトケミカルと一緒に植物を酸化ストレスから守っています。
体内で活性酸素が発生すると細胞の中にあるDNAなどの遺伝情報が傷つけられ、書き換えられてしまうことがあります。傷ついて間違った情報を持った遺伝子は、遺伝病などをもたらす可能性がありますが、葉緑素の持つ抗酸化作用が活性酸素を除去してくれるため、遺伝子のエラーが起きるのを防ぐことができます。
葉緑素の持つ抗酸化作用は、ガン予防にも効果があるとされています。ショウジョウバエの実験では、発ガン物質と葉緑素を加えたエサをショウジョウバエに与えると、発ガン物質のみを加えたエサを与えた場合よりも、長生きしたという研究報告が出ています。葉緑素を与えることによって染色体異常の発症が抑制され、染色体異常の一種と考えられているガン細胞の発症予防に効果があるのではないかといわれています。
2.コレステロール値を下げる効果
血中コレステロール値が高くなると、血管壁にコレステロールが付着して血液の流れが悪くなります。このような状態が続くと血栓ができ、動脈硬化に進行する場合があり、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気を起こしやすくなります。
葉緑素は、血中コレステロール値を下げ、血栓の予防や血圧を下げる作用があります。葉緑素の摂取によりコレステロール値が下がると、血液がサラサラになり血行が促進されるため、循環器系の病気に効果が期待できます。
葉緑素がコレステロール値を下げ、血中脂質の正常化に働くことが研究されており、効果が期待されています。
3.デトックス効果
葉緑素は、血液中のコレステロールを抑える働きの他に、胃腸の中に付着した老廃物を吸着して体外に排出する働きがあります。葉緑素の主成分はマグネシウムであり、マグネシウムとその他の成分とが胃で分離され、マグネシウム以外の成分は吸収されずに小腸、大腸を経由して排泄される仕組みになっています。ダイオキシン、有害ミネラルのカドミウムや鉛などの物質も除去してくれる効果が期待できます。またダイオキシンの除去効果も報告されており、デトックス効果が期待されています。
4.貧血を予防する効果
葉緑素の成分のひとつに有機ゲルマニウムがあり、この成分は酸素や血液の循環を助けて体のすみずみに酸素を供給する役割を担っています。葉緑素を摂取することで貧血の予防と改善効果があるとされています。
他に、整腸作用や消炎作用なども認められています。