ビワは、バラ科ビワ属に属する常緑高木植物です。
秋から冬にかけて5枚の花弁を持った白い花を咲かせた後、実をつけます。薄い毛に覆われた小ぶりの果実に比べ、非常に大きな葉を持ちます。初夏に旬を迎えるビワは、季節感を感じられる果物として広く親しまれています。また、ビワの葉や種は古くから漢方や中国伝統医学で用いられていたことが知られています。

日本名のビワ(枇杷)は、果実あるいは葉の形が楽器の「琵琶」の形に似ていることが名前の由来であるといわれています。

ビワの原産地・生産地は、?
ビワの原産地は中国です。一説によると日本にも野生種のビワが自生していたともいわれていますが、現在日本で栽培されているビワは中国から導入された品種です。温暖な気候を好んで育つビワは、東アジアなどを中心に生産されています。
日本の主なビワの生産地は「茂木ビワ」で知られる長崎県と、「房州ビワ」で知られる千葉県です。全国で生産されるビワの3分の1が長崎県で生産されています。年間の平均気温が15℃以上で、最低気温が-5℃以下にならない環境が適しているため、日本国内では千葉県より北の地域では本格的な栽培は行われていません。

びわ