明日葉には、β-カロテンやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEをはじめ、カルシウムやカリウム、鉄などのミネラル類や食物繊維、フラボノイドの一種であるカルコンやクマリン、ルテオリンなどの有効成分が豊富に含まれているため、以下のような効果が期待されます。
1.動脈硬化を予防する効果
肥満はあらゆる病気の原因であるといわれています。 内臓脂肪が蓄積し内臓肥満になると、アディポサイトカインが分泌異常を起こし、高血糖や高血圧を併発するリスクが高まります。 明日葉特有のフラボノイドであるカルコンには、内臓脂肪を減少させる働きがあることがマウスを使用した実験により証明されています。 カルコンには、内臓脂肪を減少させることにより善玉ホルモンであるアディポネクチンの分泌を活発にする働きがあります。アディポネクチンはインスリン感受性の亢進や動脈硬化の抑制、抗炎症など様々な働きを持っていることから、カルコンの摂取は血中コレステロールの減少につながると考えられています。血中のコレステロールを減少させることにより、動脈硬化のリスクが低下します。 また、日常生活で体内に発生する活性酸素は、血中の脂質を酸化させるため動脈硬化の原因となります。明日葉に含まれるβ-カロテンやカルコンには強い抗酸化作用があり、血中の脂肪の酸化を防ぎ血管を若々しく保ってくれるため、動脈硬化の予防に効果を発揮するといわれています。
2.高血圧を予防する効果
食塩の過剰な摂取などによりナトリウムが血中に多く存在すると、体内で水分の移動が正常に行われなくなり、高血圧を招いてしまいます。明日葉に含まれるカリウムには、余分なナトリウムを体外に排出する働きがあるため、血圧を下げ高血圧を予防する効果が期待できます。
また、明日葉特有のフラボノイドであるカルコンには内臓脂肪を減少させる働きがあるため、善玉ホルモンであるアディポネクチンの分泌が活発になります。アディポネクチンが正常に働くことにより、インスリン感受性が改善されます。この働きにより、高血圧を予防する効果が期待されます。
3.糖尿病を予防する効果
明日葉に含まれるカルコンには内臓脂肪を減少させるほか、前駆脂肪細胞から成熟脂肪細胞への分化を誘導する働きがあることが確認されています。この働きにより、善玉ホルモンであるアディポネクチンの分泌が活発になり、インスリン感受性を亢進させインスリンの働きを正常にします。
また、明日葉に含まれる成分が体内でインスリンと同じ作用をすることが実験により証明されています。
さらに、明日葉のカルコンには成熟脂肪細胞におけるグルコースの取り込みを促進し、血糖値を下げる働きがあることも確認されています。
これらの働きにより、明日葉に豊富に含まれるカルコンには糖尿病の改善に効果があると期待され、これを実証するため、糖尿病を自然発症するマウスと明日葉由来のカルコンを使っての実験が行われました。その結果、カルコンの血糖値の上昇を抑える作用が認められ、糖尿病の症状のひとつである多飲症状の改善もみられました。
4.免疫力を高める効果
明日葉に含まれるβ-カロテンから変換されたビタミンAには、皮膚やのどなどの粘膜を正常に保つ働きがあります。さらに明日葉に含まれているビタミンCやビタミンEには、免疫力を高めてくれる働きがあるため、明日葉は口内炎や風邪の予防に効果的であるといわれています。
5.便秘を解消する効果
明日葉には良質な食物繊維に加え、自律神経を調節し、ぜん動運動[※9]を促進してくれる働きがあるビタミンB₁、食物繊維の働きを高めてくれるビタミンCが含まれているため、便秘の解消に効果があると期待されています。
6.美肌効果
明日葉にはβ-カロテンが豊富に含まれています。
β-カロテンから変換されたビタミンAには皮膚や粘膜を丈夫に保ってくれる働きがあるため、肌のカサつきや肌荒れを改善する効果があると期待されています。
β-カロテンには紫外線によって発生した活性酸素を無効化する働きがあり、メラニン色素の発生を抑制する効果があります。
他にも、明日葉には若返りのビタミンと呼ばれているビタミンEが含まれています。さらに、豊富に含まれるビタミンCがコラーゲンの生成を促進し肌のハリを保つことにより、シワの予防や改善にも役立ちます。
様々な栄養素の相乗効果により、明日葉には美肌に導く効果があるとされています。
7.骨粗しょう症を予防する効果
現在、日本では約780~1100万人の骨粗しょう症患者がいるといわれています。
健康な骨の場合、新しい骨の形成と古くなった骨の分解がバランス良く行われています。このバランスが様々な原因で崩れ、骨の分解が骨の形成を上回った時に骨粗しょう症となり、ちょっとしたはずみで骨折などのけがをしやすくなります。
骨の形成は骨芽細胞で行われています。骨形成たんぱく質-2(BMP-2)は、骨髄中に存在する未分化細胞に働きかけ骨芽細胞への分化を促進するたんぱく質です。明日葉を摂取することにより、BMP-2の産生を促進する作用があることが実験により確認されています。
そのため、明日葉には骨粗しょう症を予防する効果があるとされています。
8.認知症を改善する効果
明日葉には、神経成長因子の産生を促す働きがあることが証明されています。神経成長因子が増加することにより、神経細胞の分化の促進や神経細胞の維持、脳神経の損傷の修復、脳が老化した際に神経細胞の機能を回復するといった働きが期待できます。そのため、アルツハイマー型の認知症や糖尿病合併症などによる末梢神経障害の予防や治療に効果があると考えられます。
9.むくみを改善する効果
明日葉に含まれるクマリンとルテオリンには利尿作用があるとしてよく知られています。この働きにより、むくみが改善されます。
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