杜仲茶の効果
1.高血圧を予防する効果
杜仲は、中国で薬として扱われ高血圧症、動脈硬化症の患者に投与されていました。
化学的につくられた薬と違い、胃腸障害やアレルギーなどの副作用に悩まされることなく、効き目が穏やかで、体に優しいといわれています。有効成分であるゲニポシド酸は副交感神経に作用し平滑筋を弛緩させ血流抵抗を低下させることで、血圧を降下する働きがあります。さらに高血圧症からくる、目まい、腰痛、しびれ、血栓などにも良いとされるので、現代社会に多い、肉や脂の多い食習慣の方に良いとされています。
2.メタボリックシンドロームを予防する効果
杜仲茶にはメタボリックシンドロームを予防してくれる効果が期待されています。杜仲に含まれるゲニポシド酸は、動物実験においても血中脂質や内臓脂肪蓄積を抑制したり、インシュリン抵抗性を改善したり効果が期待できることがわかっています。ラットを用いた実験で、高脂肪、高コレステロール食を食べさせたラットに杜仲茶を与えて育てると、杜仲茶を与えなかったラットと比べて腹腔脂肪が約35%減少し、総コレステロール値が約20%、中性脂肪値は約70%も下がったという結果が得られています。
また、内臓脂肪の減少や体重増加の抑制に働きかけるアディポネクチンを増加させることも確認できており、これらが複合的にメタボリックシンドロームを予防することが期待されます。
3.むくみを予防・改善する効果
杜仲に含まれる有効成分ピロレジノール・ジグルコサイドには、体内の不要な水分や塩分を排出させる働きがあります。心臓や肝臓などの負担を軽減し、むくみをとり、血行障害にも働きかけます。
4記憶力や学習能力を高める効果
杜仲茶に含まれるイリドイドは記憶力の低下を防いだり、認知症を予防する効果があります。
イリドイドとは植物がつくるテルペンの一種です。
