クワには、ブドウ糖類と似ている物質のDNJ(デキオシノジリマイシン)が含まれています。私たちの体内では、ご飯やパン、甘いものを食べると素早く反応し、急激に血糖値が上がります。それを食い止めるのがDNJの役割です。
DNJは小腸での糖の吸収をおだやかにし、血糖値の上昇を防ぎ、糖尿病を予防する効果があります。それは、糖質を分解する酵素であるα-グルコシダーゼ[※2]の働きを抑えて、腸管からブドウ糖の吸収を阻害し、食後の血糖値上昇をコントロールする働きをするからです。
また、膵臓のダメージも抑えられインスリン分泌細胞[※3]の破壊を防ぐ効果があると報告されています。インスリンの必要量を抑制することにより、糖尿病へのリスクを減少させる効果があるといわれています。