スーパーフード  クコ(ゴジベリー)の効果

クコ(ゴジベリー)には、ベタインやルチン、タンニン、ビタミンC、ゼアキサンチン、β-シトステロール、ビタミンB₁、ビタミンB₂などが含まれており、これらの成分は以下のような健康に対する効果が期待されます。クコにはベタインが豊富に含まれています。

1.胃の健康を保つ効果
ベタインはアミノ酸の化合物で、胃液の酸度を調整し、胃の負担を減らしています。

2.肝機能を高める効果
クコ(ゴジベリー)に豊富に含まれているベタインには、肝臓への脂肪の蓄積を防ぐ働きがあり、脂肪肝の予防や肝機能の向上に効果があります。

3.ダイエット効果
クコ(ゴジベリー)には、ベタインやビタミンB₂が豊富に含まれています。
ベタインは肝臓に脂肪が蓄積することを防ぐ働きがあります。さらに、クコ(ゴジベリー)に含まれるビタミンB₂には脂質や糖質を効率よくエネルギーに変え脂肪の燃焼をサポートする働きがあるため、ダイエットに効果的です。

4.生活習慣病の予防・改善効果
血液中の悪玉(LDL)コレステロールが増加すると、血管の内壁が脂質で分厚くなり、こぶのようにせり出して血管を狭めるため、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病が引き起こされます。クコに豊富に含まれるビタミンCには、血中の悪玉(LDL)コレステロールを減少させ血液をきれいにする働きがあります。
さらに、クコに含まれているβ-シトステロールには、血中のコレステロールを減少させる働きがあります。
食事から摂取したコレステロールは、胆汁酸と結合して腸で吸収されます。β-シトステロールはコレステロールとよく似た構造を持っており、先に胆汁酸と結合することで腸でのコレステロールの吸収を抑え、血中のコレステロールを減少させます。また、ルチンには血管を強化し血流をスムーズにする働きや血圧を下げる働きがあります。そのため、クコには高血圧や動脈硬化を予防、改善する効果が期待できます。

5.血流を改善する効果
クコ(ゴジベリー)に豊富に含まれるルチン、ヘスペリジンなどのフラボノイドには、血管を強化し血流をスムーズにする働きがあるため、血行不良から引き起こされる冷え性や肩こり、腰痛の改善に効果が期待できます。

6.感染症を予防・改善する効果
クコにはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは、血液中の白血球、特に好中球[※7]を活性化し、体外から侵入してきた細菌やウイルスなどを撃退します。ビタミンCは白血球の働きを高め、ビタミンC自体も細菌やウイルスと闘う力を持っています。さらに、ルチンはビタミンCの吸収率を高めるため、クコを積極的に摂取することは免疫力を高め、風邪などの感染症を予防したり、病気の回復を早める効果があります。【5】

7.ストレスをやわらげる効果
クコ(ゴジベリー)に豊富に含まれるビタミンCには、心地良さなどの感情をつくり出すドーパミンや気持ちを落ち着かせるGABAなどの神経伝達物質と、ストレスを和らげる副腎皮質ホルモンの合成をサポートする働きがあります。ビタミンCが含まれるク(ゴジベリー)コには、ストレスに対する抵抗力を高めたり、イライラを鎮める効果があります。

8.美肌・美白効果
クコ(ゴジベリー)に豊富に含まれるビタミンCやタンニンには、シミ・そばかすを予防し、ハリのある若々しい肌を保つ効果があります。
シミ・そばかすの原因となるメラニン色素は、アミノ酸の一種であるチロシンから生成されます。ビタミンCにはチロシンからメラニンをつくり出す、チロシナーゼという酵素の働きを抑制し、メラニン色素の沈着を防ぐ働きも期待できます。

9.下痢を予防する効果
クコ(ゴジベリー)の葉に含まれるタンニンが持つ抗菌効果によって腸内の悪玉菌が減少し、悪玉菌による大腸の炎症によって起こる下痢の予防に効果的です。

10.疲労回復効果
クコ(ゴジベリー)には糖質の代謝に必要不可欠なビタミンB₁が豊富に含まれています。体内で糖質の代謝が正常に行われないと、疲労物質である乳酸が蓄積し疲れを感じます。ビタミンB₁には、体内で糖質を効率よくエネルギーに変えるサポートをする働きがあるため、乳酸の蓄積を抑制し疲れを防いだり、疲労回復を早める効果があります。

11.眼病を予防する効果
クコ(ゴジベリー)には、ゼアキサンチンが豊富に含まれています。
ゼアキサンチンはヒトの目の網膜に存在し、紫外線などが原因で目が酸化することを防ぐ働きがあります。そのため、視力低下や白内障、緑内障などの予防に効果的です。また、ゼアキサンチンには目の網膜を保護する働きもあるため、加齢に伴う目の病気を防ぐ効果もあります。