ギムネマとは?

●基本情報
ギムネマとはガガイモ科のツル状の多年草[※1]であり、学名はギムネマ・シルベスタです。
ギムネマは、原産地であるインドの中南部のほか、タイやインドネシア、中国南部、アフリカの亜熱帯地域の標高1000mくらいまでの丘陵地や、山岳地の水はけの良い土壌にも自生しています。
ギムネマの葉は、卵型や楕円形の形をしており、長さ3~8cm、幅1.5~4cmほどの大きさがあります。
雨期が始まる頃に芽を出し、成長するとツル状となってほかの木に絡み付くようになります。このツルの長さは3~4mにも達するといわれています。

●ギムネマの歴史
古くから、ギムネマの葉を噛むと砂糖の甘味を感じにくくなることが知られており、ギムネマはヒンズー語で「グルマール(砂糖を壊すもの)」とも呼ばれていました。
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダ[※2]では、2000年以上も前から、ギムネマが糖尿病の治療薬や、健胃・利尿・強壮作用がある薬草として用いられてきました。
19世紀の半ばには、インドに駐在していたイギリス人将校が、ギムネマの甘味を消す不思議な作用について本国に報告したことをきっかけに、ギムネマが研究者たちの注目を集めることとなりました。
その後、イギリスの化学者であるフーパーが、ギムネマの葉から甘味を抑える物質の抽出に成功し、その物質を「ギムネマ酸」と名付けました。