1.疲労回復効果
はちみつの主成分であるグルコースやフルクトースは、構造が単純な単糖類であるため、体内に入ると短時間で吸収され、エネルギーに変換されます。胃腸への負担が少なく、体が弱っている時や疲れが溜まっている時でも効率良く栄養が吸収され、疲労回復に効果的であるといわれています。
また、はちみつはクエン酸との相性が良いためレモンや梅などのクエン酸を含む食品と一緒に摂取すると、さらなる疲労回復の効果が期待できます。

2.糖尿病を予防する効果
はちみつは、ブドウ糖やショ糖に比べて、食後血糖値の上昇が緩やかとなるため、糖尿病の予防に役立つといわれており、糖尿病患者の糖分補給として、ブドウ糖やショ糖の代わりにはちみつを代替食として使用することもあります。

3.腸内環境を整える効果
はちみつには、オリゴ糖やグルコン酸が豊富に含まれています。
オリゴ糖には、腸内でビフィズス菌などの善玉菌[※4]を増殖させる働きがあります。善玉菌が増えると腸内環境が良くなり、便秘や下痢などの予防や改善に効果があります。また、はちみつに含まれるグルコン酸は腸内環境を整える効果があります。

4.美肌効果
はちみつには、ビタミン類やミネラル類が豊富に含まれています。
亜鉛には新陳代謝[※5]を活発にする働きがあるため、肌の細胞の生まれ変わりを促進し、美しい肌の維持に効果があるといわれています。さらに、はちみつには美肌効果があるといわれているナイアシンも含まれています。
また、はちみつには抗菌作用や潤いを保つ働きがあるため、顔に塗ると肌荒れや乾燥肌の予防・改善に効果があると考えられています。

5.老化を防ぐ効果
老化は体が酸化することで進行します。
はちみつには、強い抗酸化作用を持つポリフェノールやビタミン類、新陳代謝を促進する亜鉛などが豊富に含まれています。これらの成分が酸化を防いだり、古い細胞から新しい細胞への生まれ変わりを促進することで、老化を防ぐ効果が期待できます。

6.傷の治りを早める効果
はちみつには強い抗菌力があります。そのため、擦り傷や切り傷にはちみつを塗ると菌の増殖が抑制され、傷の治りが早まると考えられています。

7.感染症を予防・改善する効果
はちみつの強い抗菌力によって、呼吸器系細菌の増殖が抑制されるため、のどの痛みや咳、風邪などの感染症の予防・改善に効果が期待できます。
また、近年の研究ではニュージーランド産のマヌカハニーとイエメン産のシドルという木から取れるはちみつが、耳鼻咽喉(いんこう)の感染症の治療に使われる抗生物質の代わりになる可能性が示唆されています。

8.貧血を予防する効果
鉄や銅は血液中の酸素を全身に運ぶ働きをしているヘモグロビンの構成成分です。鉄や銅が不足すると、全身に酸素が行き渡らなくなるため、貧血やめまい、頭痛などの症状が出ます。はちみつには鉄や銅に加え、造血作用を持つビタミンB群などが含まれているため、貧血を予防する効果が期待できます。