ルテインを含めたカロテノイドは、脂溶性の成分であるため、ほうれん草などの緑黄色野菜からより効率的にルテインを摂るには、脂質とともに摂ると効果的です。
脂質と一緒に摂ることでルテインが油に溶け込み、吸収が良くなると考えられています。
しかし、十分な量のルテインを野菜から摂取するには、にんじんでは10本以上、ほうれん草でも4株以上を食べる必要があり、毎日の食事から十分な量の緑黄色野菜を摂取することは簡単ではありません。
日頃からルテインを十分に摂取している人は、網膜に存在するルテインの量も多いことが分かっています。網膜内のルテイン量は、食生活や生活環境に影響を受けるといわれており、継続して十分な量のルテインを摂取することが大切です。

ルテインは日本の眼科医も注目している成分で、目の健康を守るためにルテインのサプリメントをすすめる眼科も増えてきています。
ルテインは、1日に6mg以上摂ることが望ましいとされていますが、病気の予防のためには10mg程度摂取したほうがよいといわれています。これはミニトマトなら666個、にんじんなら21本分に相当します。
2004年に発表された論文では、1日あたり10mgのルテインを摂取し続けることで、年齢によって増加する目の病気予防につながるということが示唆されています。

さらに、ルテインはビルベリーのエキスと一緒に摂取することで、その吸収量が向上するといわれています。サプリメントでルテインをより効果的に摂取するためには、ビルベリーエキスを配合したサプリメントと一緒に飲用すると、より効率的にルテインを体内に取り入れることができるのです。

知ってる? ルテインとゼアキサンチン
ルテインは、カロテノイドのひとつであるゼアキサンチンとともに存在しています。黄斑部という名称も、ルテインとゼアキサンチンが存在することによって黄色いしみのように見えることから名づけられたといわれています。
なお、ルテインは体内において、ゼアキサンチンと一緒になって効果を発揮するため、ルテインはゼアキサンチンと一緒に補うことが大切です。