1.美肌効果
馬油の持つ血行促進作用により、美肌効果が期待されています。馬油を肌にぬり、指でマッサージすることにより血液の巡りが改善され、新陳代謝が活発になるため、シワの予防につながります。また1カ月間、馬油マッサージを続けることにより、肌のターンオーバーの周期を保つことができると考えられています。
シミの箇所には馬油をよくすりこみます。シミがだんだんと薄くなり、やがて目立たなくなります。その他、乾燥肌やニキビ肌にも効果的です。また日焼けをしてヒリヒリする肌を保護するためにも、馬油がよいといわれています。
2.髪を健康に保つ効果
馬油には髪の健康を維持する効果が期待されています。髪の毛は絶えず再生を繰り返しており、1日約50本の髪が生えかわっているといわれます。しかし、パーマなどにより髪の酸素が取り除かれてしまったり、アルコールや塩分の摂りすぎなど偏った食生活の影響により、髪にしっかりと栄養が行き届かない状態になると、白髪や抜け毛が発生します。馬油を頭皮につけ、もみこむようにマッサージすることによって、頭皮に栄養と刺激を与え、血行が促進されることにより、白髪や抜け毛を防ぐ効果があると期待されています。
3.火傷などの傷を治癒する効果
火傷をした際は、すぐに水で冷やすことが良いと一般的に知られていますが、馬油をぬり、その上にガーゼをあてて水で冷やすとさらに効果的であると考えられています。火傷とは皮膚が燃えている状態と同じことです。燃えるためには酸素が必要とされ、水で冷やしている間も皮膚にある酸素は燃え続けています。そこで、まず患部に馬油をぬり、皮膚に残っている酸素を追い出し、かつ酸素の供給を断つことで、燃焼は最小限にくい止められます。そのため、馬油には火傷などの傷を治癒する効果があると考えられています。
4.血流を改善する効果
馬油には血液の循環を良くする働きがあります。皮膚の皮下組織にまでしみ込んだ馬油による刺激と油膜により、保温性と保湿性が高まるため、血液の循環が促進されます。そのため、血液の循環が悪いために引き起こされる肩こりや冷え、リウマチ、神経痛、筋肉痛などの改善に効果があります。
5.かゆみを抑える効果
馬油には、アトピーや老人性の湿疹で起こるかゆみを抑える効果があります。かゆいところに馬油をぬると、すぐに染み込み、血行を促進して新陳代謝を活発にするため、かゆみが抑制されます。患部をシャワーや入浴などで清潔にし、タオルで肌表面の水分を良く吸いとってから馬油を使用するようにします。
6.鼻づまりを改善する効果
風邪のひきはじめで、鼻がうずうずし始めた際、馬油を綿棒で鼻の粘膜に塗ると素早く鼻づまりを改善できるといわれています。
7.打撲、捻挫を緩和する効果
打撲やねんざをした際は、まず幹部をよく冷やして熱をとります。ある程度腫れがひいてきたら、馬油を塗ります。寝る前には、馬油をたっぷりぬったガーゼを幹部にあて、テープでとめて寝ると、より効果的であると考えられています。