ルテインはカロテノイドの一種で、抗酸化作用[※1]を持つ黄色の天然色素です。
マリーゴールドなどの黄色の花弁やほうれん草、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜、植物の緑葉に多く含まれており、目の老化を引き起こす活性酸素[※2]を抑えたり、テレビや携帯電話などから発せられる有害な青色の光(ブルーライト)や紫外線を吸収したりと、目を守る働きをしています。

カロテノイドは600種類以上存在するといわれており、大きく分けると、β-カロテンやα-カロテンなどのカロテン系とルテインやゼアキサンチンなどのキサントフィル系の2種類に分けられます。
ルテインが分類されているキサントフィルのキサント(Xantho)は、ラテン語で「黄色」、フィル(Phill)は「葉」を意味する単語で、クロロフィルという葉緑素とともに植物の葉や花に含まれ、色を示す成分です。
イチョウなどの黄色く紅葉する植物は、秋になって寒波が来ると、葉の中のクロロフィルが破壊され、キサントフィルが葉に残ることで色づくため、美しい黄色の紅葉となることができるのです。