世界で唯一日本にだけ自生しているカエデ科の落葉樹。その名の通り、江戸時代から点眼薬や洗眼薬など、現代の目薬の代わりに「目薬の木」の樹皮を煎じて利用されてきました。目薬の木(メグスリノキ)の樹皮や幹・葉などには多くの薬効成分が含まれており、煎じ液には結膜炎をはじめとして、かすみ目や老眼、近視など、目の健康に効果があるとされています。また、その効能から「千里眼の木」「長者の木」とも呼ばれています。

いいとこ(1) 目の病気を改善???

目薬の木に含まれる「ロドデンドロール・タンニン」の抗菌作用、収斂作用により、ただれ目、はやり目、ものもらい、アレルギー性結膜炎によく効きます。また、白内障の進行が止まるという研究結果も報告されています。

目薬の木の歴史は古く、江戸時代以前から眼病の特効薬として評判になっていたそうです。パソコン、テレビゲーム、読書などをよくする方にお薦めです。

いいこと(2) 酒飲み必見!肝機能の向上????

葉や樹皮に含まれるロドデンドロールの働きで肝機能が高まり、解毒作用が活発になるため、「B型肝炎」に特に効き、肝機能が回復します。

日本病院会予防医学委員会の報告によれば、「男性の30%は肝機能検査で何らかの異常が見つかっている」そうなので、お酒を飲む機会が多い方は要注意です。

いいこと(3) 動脈硬化の予防????

脳梗塞・心筋梗塞などの死に直結する恐ろしい病気の原因となる動脈硬化。目薬の木は動脈硬化の予防にも効果があると言われています。

有効成分は、葉に含まれるトリペノイドのベータ・アミリン、フラボノールのクエルセチン、その配糖体のクエルチトリン。血管壁が硬くなるのを防ぐ働きをし、動脈硬化を予防します。